スウィート・チャリティー(1969)

http://www.imdb.com/title/tt0065054/

フェリーニの「カビリアの夜」はブロードウェイで「スウィート・チャリティ」という舞台として公演され、さらに「オールザットジャズ」のボブフォッシーによって映画化されていたのを知って、DVDを借りて観てみました。

ニューヨークを舞台にしており、主人公は街娼からキャバレーのホステスに変更されているものの、基本的なスキットは同様、ただし、ミュージカルなので、踊りと衣装は素晴らしい。
とは言ったものの、ボブ・フォッシーも映画監督デビュー作なので、粗も多い、挑戦的な姿勢には好感を持った。実験的な演出も多い。コミカルな演出、誇張をしようとしているが、不思議と原作「カビリア〜」の方がコミカルだと思った。ジュリエッタ・マシーナとシャーリー・マクレーンではこのテーマの場合ジュリエッタに軍配が上がるように思う。
宗教への冒涜はフェリーニのテーマだと思うが、その辺が抜けたこの映画は別の芯を求める。それはミュージカルだ。

フェリーニの映画は夜の映画だと思うのだが、この映画は意図的に太陽の下の映画として描いている。ラストシーン、ヒッピー達が主人公にオハヨウと話しかける。このシーン、カビリア〜ではヴォナセーラ(こんばんわ)で、ジュリエッタの笑顔で終幕となる。
特典のハッピーエンドバージョンの方が、ハリウッドらしい内容、ただ、作品の奥行きは浅くなるだろう。しかし、フェリーニの原作と比較した場合、軽いエンディングの方が、よかったのではないか?

特典では、ラストシーンのハッピーエンドバージョンとエディス・ヘッドのコスチューム・デザインについての解説は必見